永野宗典×諏訪雅(ヨーロッパ企画)
とヨーロッパハウスの話

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#2 ヨーロッパハウスのささやかなルール

#1 はこちら

ーヨーロッパハウスは24時間開いているんですか?

永野:確かに、あまり時間制限はないですね。

諏訪:映像担当のメンバーもいるので、締め切り前とか忙しくなると常に誰かが来ています。

永野:工場も早朝から稼働していますし、工場で売ってるラスクを買いに来るお客さんもいるので、人の出入りは昼夜を問わずありますね。

ーヨーロッパハウスを使うにあたって役割分担などは?

永野:今年の仕事始めにミーティングで「掃除長になります!」と手を挙げました。これがなんと、劇団始まって以来の立候補です。

諏訪:それまでは制作の井神(拓也)さんが、気になったら掃除してくれてたんだよね。

永野:昨年末はいろんな映像のプロジェクトが同時に動いていたので、部屋がものすごく散らかっていた。部屋で機材がなくなって作業ができない人が出てきたり。でも、責任者がいるわけでもないから、誰を責めるわけでもなく…で、今まで十何年もやってきたんですけど。

ーそれも、すごいことです(笑)。

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旧2階でのミーティング風景

永野:でも、ここにきてさすがに限界かなと。散らかしたら「掃除長」の僕が犯人も突き止めるし、部屋をきれいにするという責任も持ちます。これでちょっとは部屋が整理整頓されるでしょう。

諏訪:実際に掃除してるの?

永野:今日、2日ぶりにここに来たら、かなり散らかってましたね。ペットボトルの飲みさしとかが、本当によく転がっている。写メとって「これ誰ですか!」と画像を流すと、2日前まではすぐに犯人も見つかって、そんな大事には至らなかったんですが。今日は散らかってたな、引き締めていかないと(笑)。

諏訪:あとは伝言スペースがあって、そこに上田君のお母さんが注意事項を貼り出します。「夜中は静かに」「トイレの水は流すように」とか。

永野:僕らの方から、「東京から来客があるので、仏間を寝泊りに使わせて下さい」と書いてやり取りしたりすることも。ヨーロッパハウスの中でも「仏間」は唯一、音と視線を遮ってプライベートな空間が保たれますし、あったかいんです。

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諏訪:ただ、張り紙に関してはもはや風景の一部なので、少しくらい張り紙が増えても、ああ…って何も感じなくなりましたね(笑)。

ーこらー(笑)! これまで上田家のご両親から面と向かって何か言われたことは?

諏訪:怒られるとかですか? それはないですけど、おっちゃんには「いずれここにマンションを建てるから、お前ら出て行ってもらうからな」とは言われます。

永野:上田君が製菓工場を継いでないんでね、いずれね。

諏訪永野:なくなるのかなー。

諏訪:でも、こないだもラスク工場にテレビ取材が入ったりして、ここにきてまた「上田製菓」再ブレイクの兆しもあるから、大丈夫だと思いますよ。

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「コンパラスク」をはじめ、上田製菓の商品は工場でも購入できる。ラスクは甘い、サクサク、おいしい、サクサク…のループが止まらない人気商品

*ヨーロッパ企画
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http://www.ur-net.go.jp/kansai/dramaur/

 
劇団を主宰する上田誠さんの家でもあるヨーロッパハウスで、上田さん不在のインタビューはさらに続きます。好き放題言ってますが…。


THE BORROWERS

借り暮らし、貸し借り、賃貸にどんな可能性がひそんでいるのか。多彩に活躍する方々へのインタビュー取材を通してその魅力に迫ります。いいところ、大変なところ、おもしろさ、面倒くささ…きっといろんなことが浮かび上がるはず。