# # # #

#3 福岡でカリグラシのススメ

アクセス抜群、自然も豊富でグルメも充実の福岡は、住みたい街ランキングでも上位。福岡で新生活を始めたくなったら、まずは暮らしをなぞるように街巡りを。

#1 はこちら
#2 はこちら

 

ー福岡の不動産事情は、いまどんな感じなんでしょうか?

平野:県外からの移住は増えてきています。福岡は住みやすいというイメージも強いので、地縁のない人がふらっと引っ越してくることも多いですよ。「ふら」のような長屋やヴィンテージ物件は数は少ないですが、残っているものは本当に味があってかっこいいんです。経年劣化は時代には勝てないので仕方ない部分もありますが、ものを大事にする文化は作りたいなとは思います。

ー福岡に初めてカリグラシすることになった人へ、何かアドバイスがあれば。

平野:特に単身赴任の方は、探すのが面倒くさいと投げやりになる人も多いのですが、辞令が出る前の内々示くらいの段階で一度、福岡に来てほしいですね。
不動産屋は無数にありますが、大手さんだけでなく、できれば地方っぽい不動産屋さんも見比べて、街並みまで説明してくれるような、親身なところを見つけられると失敗はないかと。

ー平野不動産もそのひとつですね。

平野:そうでありたいですね。一度来てもらえれば、あとはメールでやりとりして、辞令が出たら決めていくという流れだとスムーズです。福岡は多様性のある街なので、対話をして、自分の好みを伝えて、物件と街並みを見て、ついでに飲みに行ってもらえれば、福岡の魅力は分かってもらえるんじゃないかと。

ーここに暮らすということを念頭に置いて、街を巡るのも楽しそうですね。

平野:不動産だけでなく、暮らすことの面白さを知るきっかけになれたらいいなと。

ーおすすめのエリアはありますか?

平野:商業のメインである天神の近くでも住みやすいエリアはたくさんあります。地下鉄の駅一つ先の赤坂や自転車圏内で暮らしやすい上に小さなショップが点在して楽しい薬院や平尾もおすすめです。あとは、職場や学校などへのアクセスを考慮してからにはなりますが、地縁のない方には都市計画図を見せたりもします。このあたりは商業用途で賑やか、このあたりはファミリー層が多い、ここは単身の方向けです、と説明しやすいので。

ーなかなか都市計画図まで見せてくれるところ、ないですよね。

平野:僕は居住用もテナントもやるので、だいたいの土地の用途がわかるんですよ。商業から住居用途に変わる境目あたりは穴場です。「ふら」のある通りもそうなのですが、大通りから一本入ったところ。人通りもあるから治安も良いし、暮らしやすいと思いますよ。

ーなんだか、引っ越ししたくなってきました。

平野:引っ越しって価値観を見直すきっかけにもなりますよね。住居費って高いじゃないですか。自分の人生で豊かさって何だろうと考えると、不動産って大事なんだけど、シンプルでいいのかなと僕は思います。生活を豊かにする方にお金をかけるという考え方もありかなと。

ー具体的に言うと?

平野:同じ内装でもお風呂が給湯かそうじゃないかで、月々の家賃が1万円違うとするじゃないですか。月で考えると1万円ですが、暮らしている間での総額は結構大きなものです。それで、良いソファや照明を買う方にあてた方がいいんじゃないかな。家を出るときにも持って行けますし。

ー確かに!
内装がすごくキレイでも、それって自分のものにはならないですからね。家賃を抑えて、自分の好きなものでお部屋を素敵にする方が楽しいかな。価値観は人それぞれですけどね。僕は最近そう思うようになってきました。それぞれが何を大事に思うか、引っ越しを機に考えて、次の生活のスタートを切れるといいですよね。

文:生野朋子 写真:平野愛

□平野不動産
http://hirano-place.jp/about/
□ふら 福岡市中央区平尾2-17-21


THE BORROWERSとは

借り暮らし、貸し借り、賃貸にどんな可能性がひそんでいるのか。多彩に活躍する方々へのインタビュー取材を通してその魅力に迫ります。いいところ、大変なところ、おもしろさ、面倒くささ…きっといろんなことが浮かび上がるはず。