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友人が階段の下で店を始めた。その名もノキシタエディブルガーデン。何屋かわからない名前だが、本人曰く“大人のジューススタンド”だそう。
そんな怪しげな店で飲みながら、これってもしかして、三方良しなしくみなのかも?!(私でいう三方良しは、建物・貸し手・借り手がみんなハッピーになること)と妄想してみる。

不動産屋目線でいくと、テナントビルで飲食や物販の店舗を営む場合、基本的には1階が人気。京都でも中心地だと賃料月70万円とか、2階以上と倍以上の値がつくことも多い。だけど、そんな高額で入居できるのは大手チェーンくらいで、いい感じの個人店はなかなか手が出ない。オーナーさんもいい感じの店に入ってもらいたいと思っても、1階で賃料を上げないと収支が合わないから上げざるを得ない。という矛盾に駆られる。

そこでだ。たいてい使っていない階段下(軒下)は、ビルの一番目立つ正面にある。その2坪位しかないであろうデッドスペースを格安で貸し、いい感じのお店がビルの顔になるのは大家さんにとっても、とってもいい話。良い場所で借りたい若い店主にとっても、とってもいい話。そして、「使われなくなった場所を再発掘して光を当てること」を使命にしている私にとっても、とっても幸せなこと。
 
軒下をお持ちの大家さん、いかがでしょうか(笑)。

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岸本 千佳
1985年京都生まれ。建築を学んだ後、東京の不動産ベンチャーに勤務、2014年より京都に戻り、フリーで不動産の企画・仲介・管理を行う。現在は、堀川団地再生や京都移住計画、DIYPなど不動産の有効活用の立場から、豊かな暮らしを提案中。

カリグラシコラム

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。