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大阪生まれ京都在住のデザイナー、ライター。京都・自然・おいしいものなどが大好きです。不動産メディア「物件ファン」にて関西エリアを中心に執筆中。
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4月1日(日)

花見ということだから着物で出かける。つやつやとした黒い靴は思ったよりも似合っていた。桜の下には元同僚とその赤子たち。ふえ、ふええ、ふえええんと叫んでいる。くるんとカールした長いまつげの下に涙をためて、ぷちぷちとした肢体を力いっぱい挙げている。なんてパワーなんだろう。強いエネルギーで主張している。つい三年前にはいなかった人たち。死ぬことについてはまだわかる(いや、わからないけど…)んだけど、生まれることはすこしもわからない。花見というよりも、赤ちゃん見になった。

4月2日(月)

川沿いを走っていると空から花びらが降ってきた。今日は役所に行かないといけなくて、それならジョギングといっしょにやってしまおう、というアイデアです。年度初めだからか椅子からあふれるくらいに人がいる。新しい暮らしを始める人たち。いっぽうで、わたしは仕事を辞めたあとの手続きをしている。人の数だけある新生活と終わらせる自分。そのちぐはぐさにすこしニヤニヤした。帰り道には新歓チラシを配る大学生。気温は変わらないのに、つい昨日まではなかった風景があるのがなんとも春らしい。

4月3日(火)

市営バスに乗る。奥につめて座って本を取り出す。図書館で借りた歳時記。今日みたいなパワーのある春の季語を探してみたけどぴったり合うのがなかった。途中でおばさま三人組が乗ってきて、楽しくおしゃべりを始める。「もうすぐおすすめの店を通るから教えてあげる。ケーキが手作りでおいしかったよ」。ふむふむなるほど。「あの赤い日よけの…」指さされたほうを見る。〈童夢〉と書かれた、ずっと昔からありそうな店が目に入る。こっそりスマホを取り出してグーグルマップに星をつけた。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

カリグラシコラム

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。