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1978年生まれ。堤淺吉漆店 専務取締役。サーフィン、スケートボード、スノーボード…板に乗るのが好きな2児の父。日々、天気に振り回されながら工場で漆を精製する4代目。天然素材である漆の魅力を伝える「うるしのいっぽ」活動にも取り組む。

4月15日(日)

朝5時10分、外は大雨。
楓の泣き声で起きる。鼻がつまってあまり寝れてないみたい。かわいそうな楓ちゃん抱っこするがよけいに泣かせてしまった。ごめんね、あやちん。
大声で泣く楓の横で微動だにせず眠る鉄太。そんな子たちをおいてこっそり海へ。春の嵐で太平洋も日本海も波があがっていた。今日の夜は友達家族と飲み会。帰る時間と波が気になる。先週の丹後の海はみぞれまじりの修行サーフィンだった。北村君と二人どちらにいくか悩むが水晶浜へ。風は思ったより吹いてなかったけど、海水はまだまだ冬。ノーブーツではきびしかったな。たまにぐっと掘れる楽しい波だった。
帰りは大原あたりから気持ちのいい青空に。鉄太と飲み会まで公園遊びへ。鉄太はストライダー、俺スケボー。二人で向かう公園までの道ノリが好き。ふわっとターンする感じ。タイミングが合うと、ニヤッとしたな。
仲良し家族は、20年振りや初体験の串八に興奮気味。よく食べ、良く笑い、良く飲んで、ものまねした。子たちより早く9時半には寝たかな。楽しい日曜だった。

4月16日(月)

快晴。起きたら一人。みんなはもう2階に。体がパキパキ。昨日の海かな、鉄太との公園遊びかな? 体が張っている。最近少しだけどスクワットができるようになった。なんちゃってだけど走ることもできる。鉄太と走りたい。鉄太が産まれて少しずつ膝が良くなってる気がする。父ちゃんは運動会で走りたいぞ。

4月17日(火)

昼休みにあやちんの叫び声とともに短い動画が届いた。ザリガニのケリーが水槽から初脱走。甲殻類が大っ嫌いやもんね。もうすぐ1年、楓もケリーも大きくなった。
そんな昼休みに台湾からのお客さん。ホームページ見て初めての来店。陶芸をやってるChenさん。工場を案内してあげると、店にある漆の木に手を合わせて「thankful」だって。初めて漆の木に傷をつけて樹液を採取するのを見たとき、痛々しさと感謝を感じたんだって。この力は目の当たりにしないと感じれないかも。Chenさんは台湾の漆を使っていると聞いた。どんな漆が台湾では採れるのかな。見てみたい。近いけど行ったことのない台湾。台南で波乗りしてうまいご飯を食べに行くしかないな。
帰ったら水槽でケリーもロブも元気だった。

4月18日(水)

金沢美大の田中先生がふらりと店にやってきた。烏丸丸太町にできたギャラリーに作品を展示しに来た帰り。工場で初めてゆっくり話せた良い日。ギャラリーの名前忘れたけど探して見に行こう。
終わりがけにChenさんが自分のCDを持って現れた。工場見学のお礼だって。音を集めて世界を旅したらしい。誠光社さんに置いてある1枚を持ってきてくれた。白地の手触りが良い素敵なジャケット。「S(URR)OUNDING PROJECT/Eshen Chen」、聞くのが楽しみだ。誠光社さんまだ行ったことなかったな。
帰る前に、欠けた汁椀に漆濾しででた綿をコクソにしてつめた。硬化に2週間ほど。漆の修理は時間がかかる。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

カリグラシコラム

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。