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展覧会企画など現代美術へのアプローチと平行し、デザイン、ストリートカルチャー、音楽といった同時代的な他領域へ携る活動としてhinemosに参加。写真家・松見拓也とデザイナー・三重野龍とのサイファーのような月刊紙片「bonna nezze kaartz」での詩を担当している。

11月11日

昨夜釣ってきた穴子を起き抜けに三匹さばく。今回は良型が釣れた。穴子のさばき方は独特で面白い。思い付きで花椒を煮穴子に入れると良く合う。13時すぎ出発、渋谷通→旧東海道→小関越えを通り自転車で琵琶湖へ。そのまま堅田まで北上し、予定ではなかったが初めて途中越えから大原へ抜ける。一振りもしなかった釣り道具の重たさが恨めしい。旧街道には、人が往来していた理由がたしかに残っている気がする。
17時すぎ京都市内までなんとか戻り、友人夫妻が開いた展覧会のオープニングパーティへそのまま出席するが、いかんせん服装が場とチグハグで照れた。のもつかの間、懐かしい面々たちと二次会の盛華亭へ、その後みず色クラブでも一杯だけ飲み、全身の疲労も相まって回る回る。使い切る日曜。

11月12日

昨日の酷使への反動からか、気がつけば仕事中にお菓子ばかり食べている。神戸在住の友人が、「三宮を避けて移動しているため、あの街の現在の様子を知らない」というような内容をツイートしていた。新京極にはたしかに行かない。木屋町はずっと嫌いな街だ。そんなことを考えながら公園を抜け、どこにも寄らず帰宅する。広告で流れてきた若くして死んだ歌人の歌を何首か詠む。短歌への憧れは根深いが、文字数がまだ私には馴染まない。起伏ない月曜。

11月13日

「なぜこの人はこんな話し方しかできないのだろう?」と不思議に思う人には時々出会う。しかしまた、誰かから私もそう思われているに違いない。午前中のストレスは誰も買い取ってくれない。仕事を終え、友人が展示企画していたFORUMへ音楽イベント「MAZEUM」のフライヤーを配りに行く。MEDIA SHOPで開催されていた別の友人たちの展示も見に行くと、久しい人たち数名と会う。飲みに誘いたい気持ちを持て余し気味に別れ、アバンギルドにてGTSVLのライブ。人と会う火曜。

11月14日

急に寒くなった気がする。またぞろ「MAZEUM」の告知のついで、長く会っていない人たちにも連絡を送る。遥かなる懐かしさが気を遠くさせる。帰り道、スーパーに寄り、珍しくカレーを作った。トマト缶を使ったカレー以外は作りません。この日連絡を取った中に、十年以上日常的なブログを綴っている友人がいる。会ったことは数度しかないが、私は私でそのブログを十年近くずっと読んでいる。何を思って彼は書き続け、何を思い私は読んできたのだろう。そういえば、その十年の途中で彼も私も詩人になった。鍋をぐるぐるとする。文字でしか知らない彼の記憶がパチパチと明滅する。大切な忘年会の日取りが決まった水曜。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

カリグラシコラム

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。