展覧会企画など現代美術へのアプローチと平行し、デザイン、ストリートカルチャー、音楽といった同時代的な他領域へ携る活動としてhinemosに参加。写真家・松見拓也とデザイナー・三重野龍とのサイファーのような月刊紙片「bonna nezze kaartz」での詩を担当している。

11月15日

仕事を終え、木屋町にあるギャラリーFinch Artsでの展示「チョウコク論」を見に行く。本来ならばオープンしていない日付・時間帯だったが、企画している友人に連絡を取り開けてもらった。しばしチョウコクについて話す。イレギュラーな空間で難しい展示をしていたが、さすがにしっかりと見られる内容に仕立てられていた。そんな時、言葉は必要だろうか? どこかに寄る気にもならずそそくさと帰る。相変わらずこの町は大嫌いだ。出所不明の悔しさが薄く残る木曜。

11月16日

ずっと買いそびれていたキッチンペーパーを買う昼休み。朝が起きられないとぼやいた。短時間睡眠の人は単純に羨ましい。「大師巻」という川崎名産のおかきが非常に美味しくて驚く。しかし果たしてあんな土地に? 名産と地名がかみ合わない。警官のやたら多い帰り道だった。夏以降に形成されつつあったスケートのスポットがこれで無くなってしまうだろう。イトメンのちゃんぽん麺は見つけ次第食べた方がいいです。生活の金曜。

11月17日

知らない人たちの結婚式の手伝いでドリンク提供係をする。15年前、学生の頃に買った派手な柄シャツを着た。初対面でタメ口を使う人は酔っ払った新郎であろうと苦手だから。へらへらしながら飲み物を提供していると、「詩人の方ですよね?」と言われ浮れる。ありがとうありがとう。夕飯は手伝い係みんなで珉珉へ、そのあと小洒落た立ち飲みに。「トマトで割ったお酒を飲むと、実質アルコールなんてゼロになる」とか、ありがちな与太話に相槌を打ちながら飲む。この一日の程よさに満たされていた。なんてこともなくただ美しい土曜。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

カリグラシコラムとは

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。