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父、おとうさん、パパ、親父……
その後ろ姿から
家族と住まいのことを見つめます。
ベベチオのはやせさんによる父さん話。

小学生の頃、僕はちょっと目立つ方やったので、女の子からわりとバレンタインのチョコレートはもらってました。「あんた、モテてるんか」「そんなことないわ」って、面倒くさそうに母さんとやり取りしたりして。そんな様子を酒飲みながら見てた父さん、「なおき、そんなんはちゃんとしとったほうがええぞ」って。父さんが言いたいのは、物をもらったらきっちりお返しをしたほうがいいという話で、ホワイトデーが近づいてきたら、父さん、母さん、そしてチョコをもらってなかった兄ちゃんといっしょに買い物に行くことになりました。隣町のダイエーまで行って、父さんが「これ、買うといたれ」って次々と買ってくれたのは、ウエストポーチみたいな小さなかばん。ひとりずつに買ったので、10個くらい買った記憶があります。まだ小学2年生か3年生くらいの頃でしたから、みんなにバレンタインのお返しとしてかばんを渡したら、向こうの親から電話がかかってきて、「いやいや、お返しですねん」って母さんがいちいち説明したりして。
結局、小学生のあいだは早瀬にチョコをあげたら、いいものが返ってくるって噂にもなりました。なにかもらったらいいものを返す。そのことに関しては、僕はいまでもそうしたほうがいいと思ってます。

早瀬直久
音楽ユニット「ベベチオ」のボーカル&ギター。暮らしをもっと盛り上げる企画チーム「ragumo」の代表も。
3/16(土)・17(日)、グランフロント大阪ナレッジキャピタルにて開催の『ワークショップフェス 2019 SPRING』に ragumo / ベベチオ 出ます。みんなでおもろい大人子供になりましょう。
https://kc-i.jp/activity/workshop-fes/2019/spring/

イラスト:ちえちひろ 構成:たけうちあつし

  

カリグラシコラムとは

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。