DJ雑誌「八月の水」

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奈良の詩人、西尾勝彦さんが年に1冊ペースで発刊している『八月の水』。
当初から「旅人と詩人の雑誌」と謳われていて、これ以上ない最高の組み合わせにヤラれたと思ったものだ。

2015年12月に出された第4号でも変わらず掲載されている「創刊の言葉」から少し引用すると…

“そして僕は、直感的に、
「旅人」と「詩人」が見直されるような時代になってほしい、
と思ったのです。
目先の利益ではなく、
はるか遠くを見つめる「旅人」と「詩人」の存在が、
今後、重みを持つはずと思ったのです。”

詩と紀行文に加えて、第4号では小特集「しずかな生活」も掲載。詩も紀行文も、そしてこの小特集も、ほぼ毎号おなじ顔ぶれが執筆していて、これが街の名文家揃いで、しびれるようなというか、染み入るような文章が続く。

こうした確かな手触りを持った雑誌こそ長く続いてほしい。大切に手もとに置いておきたい。

なお、OURS.的に付け加えておくと、小特集では「団地」と題された、奈良の「絵本とコーヒーのパビリオン」大西正人さんによる文章も掲載。
そして、ホホホ座・山下賢治さんは毎号、詩を寄稿。第4号は小特集にも参加。
静かな佇まいの雑誌レイアウト(本誌では図案人と呼ばれていますが)は、梅田唯史さん。7年続けたカフェ「バイエル」を閉じた梅田さんですが、引っ越しにまつわる「ハワイの気持」という文章も第4号に寄せられています。

付け加えすぎて、うるさくなってしまったので、4号掲載の西尾勝彦さんの詩のひとつ、冒頭を少しだけ。ぜひ続きは本誌で。

のほほん製作所1

 やる気 明るさ不要
 しずかな人歓迎
いっぷう変わった求人票に惹かれ
「のほほん製作所」の面接に行ってきた
猫しかいない露地の
長屋の一軒にたどりつき ………

 
*『八月の水』販売店については、発行元BOOKLOREのサイトを見てください。
http://booklorebooks.net

*山下さんと梅田さんの文化の小窓
http://ours-magazine.jp/culture/recommend-2/
http://ours-magazine.jp/culture/recommend-5/

(竹内・記)

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