公団のエース建築家は
ニュータウンでいかに暮らしたか。
映画『人生フルーツ』公開!

# # # # # #

日本住宅公団(UR都市機構の前身)のエース建築家だったという津端修一さん。
自身が設計を担当した愛知の「高蔵寺ニュータウン」に土地を購入して、そこで里山再生や畑づくりなどを実践しながら、その地に50年あまり暮らし続けた。

そんなエピソードを通して、津端さんの存在を教わったのは、昨年、大阪府立大の緑地学研究室の武田重昭さんと金剛ニュータウンを散歩していたときのことだった。(→武田重昭さんの散歩と観察
“設計も大事だけど、暮らしをつくっていくこと、環境を魅力的に変えていくことも設計者の仕事だし、そういう考えの人がたくさん住んでいる街こそ魅力的”、武田さんは何度か津端さんの自宅を訪ねて、そんな話を聞いたんだそう。

津端修一さんは、2015年6月に90歳で永眠。一度お会いして、これからの団地やニュータウンのことを聞いてみたかった…と思っていたら、津端さんの暮らしぶりに密着したドキュメンタリー映画が上映されるとの報!

その映画『人生フルーツ』は、
取材依頼を何度も断られながら、なんとか撮影にこぎつけ、
結果的に、2年間で400時間ほどテープをまわして撮影したそう。
1本のドキュメンタリーを完成させるための熱意と粘りには頭が下がるばかり。
ちなみに、昨年話題になった、大阪の指定暴力団に密着取材した『ヤクザと憲法』を手がけたのと同じ、東海テレビのドキュメントでプロデューサーも同じだ。

津端修一さんと妻の英子さんが高蔵寺ニュータウンの一角に建てた、緑あふれる自邸。
ここでの「ときをためる暮らし」ぶりから、何が見えてくるのか。
その答えはぜひ劇場で。

jf-sub4

なお、武田重昭さんにこの映画のことを持ちかけると、すでに前売券を購入して、大阪での公開初日に足を運ぶつもりだとのこと。生前の津端さんのことも知る武田さんには、映画の感想もふくめて近日、このOURS.にご寄稿いただく予定。そちらもお楽しみに。

『人生フルーツ』
1月14日(土)より大阪・第七藝術劇場、1月28日(土)より兵庫・神戸アートビレッジセンターほか、全国順次公開中。
http://life-is-fruity.com

jf-sub3

文/竹内厚