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東京の都心で生まれ育った齊藤さんは、OURS.が掲げる「借り暮らし」というテーマに、目からウロコだったそう。新しい場所に移り住むことが好きだと言い切る齊藤さんによるカリグラシ論です。


土地や場所には思い出がつきまとう
text by 齊藤幸子(フォトグラファー)

生まれてこのかた、賃貸にしか住んだことがない。そしておそらく、これからもそうだ。
今まで3回引っ越しをして、今は人生で4つめの賃貸マンションに住んでいる。生まれ育った東京以外の県に住んでみたり、住みこみバイトとして山頂の山小屋で暮らしたこともある。特に引っ越し好きなわけではないけれど、あと2、3回は住む場所を変えると思う。

土地や場所にはいつも思い出がつきまとう。
引っ越しをしてそこから離れたとしても、その思い出はその場所からずっと消えない。
賃貸住宅のコンクリートには、今まで住んできた人たちの思い出がしみ込んでいるように思う。

私は新しい町の新しい家で、新しく思い出を作ることが好きだ。新学期のクラス替えの時のような、期待と不安が入り混じるワクワク感を、大人になっても感じることができるから。

『#カリグラシ』には、賃貸住宅に限らず、様々な借りぐらしの新しいかたちを実践されている方が多くて、読んでいて驚きが多かった。独自の借りぐらし生活のなかで、皆さんが良き思い出を作っていることに、拍手!

齊藤幸子
フォトグラファー。1985年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。現在フリーランスとして活動中。
www.sachikosaito.com

 

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