かげろうのように現れた仮設集落@京都
-建築Symposion 写真レポート-

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先日、監修を務める五十嵐太郎さんのインタビューとともにお伝えした「建築Symposion-日独仏の若手建築家による-」が、8月26日からの1週間開催されました。

場所は京都市中京区にある「京都芸術センター」のグラウンド。センターは17年前に元小学校を利用して、芸術や伝統芸能の制作・発表の場として開設されました。普段は地域の方のゲートボールやテニス、区民運動会などの集いや憩いの場でもあります。

門をくぐり、中庭のグラウンドへ。
入り口にはこんなことが、そっと書かれていました。

「グラウンドという様々に使える”白紙の空間”に、
6人の建築家のアイディアが配置されています。
中に入ったり外から眺めたり、登ったり見上げたり、
みなさんの自由な発想で、空間の使い方、遊び方を試してみてください。」

公共の場として開かれていつつも、さまざまな人が行き交う場という状況でもない。そんな場所で始まった今回の試み。一体どんな風景が生まれているのでしょうか。初日の様子を写真でレポートします。

ドットアーキテクツ:「町家の滑り屋根」「散水塔」

 

ルードヴィヒ・ハイムバッハ:「形のない悦楽のフロート」(左)

 

島田陽:「屋根すべり廊下で昼寝」

 

スヴェン・プファイファー:「危ない遊び場」(左)

 

加藤比呂史:「人々をこの場所を織りこむ、落書き」(上)

 

加藤比呂史:「京雑草の庭」

 

セバスチャン・マルティネス・バラ/バンジャマン・ラフォール:「フォリー、ウェルカミング・ルーフ」

 

中庭いっぱいに広がった”新しい公共の風景”。観察していると、公園の遊具とはひと味違った何かを感じとって遊びまわる子どもたち。一方の大人は、長居している人の多いこと。大人の居場所、こどもの居場所、それぞれに特徴も見えてきました。この場所に馴染みのある地域の人にも、初めて訪れる人にも、ここは案外自然な風景として身体に入っていくのかもしれません。

写真と文:平野愛

 


INFO
建築Symposion-日独仏の若手建築家による-
「かげろう集落〜日独仏の建築家が提案する小さな公共空間群」
展示期間:8月26日(土)~9月3日(日)
会場:京都芸術センター グラウンド