司馬遼太郎も借りて暮らした

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昭和33年、東京都の晴海団地高層アパートとともに日本住宅公団による都市型高層住宅の第1号として大阪市西区に建設された「西長堀アパート」。作家の司馬遼太郎をはじめ、女優の森光子、当時プロ野球選手だった野村克也なども借りて暮らしていたという歴史に残るアパートの一つ。ここ10年ほどは耐震工事のため新たな居住募集は停止されていたが、ついに募集再開が決定。一足お先に新しくなった住戸やリニューアルした共用部などを観察してきた。

連続する縦長の窓。換気のために住人が自由に開け閉めできる。全部閉めるor全部開けるのには1時間くらいかかりそう。夜になるとここから漏れ出る光が美しかった。

エントランスホールには画家・吉原治良氏(具体美術協会の創設者)の作品。ちぎり絵から発想された造形を世界各国から集めてきた石で構成されたそう。それも58年の時を経て、いつのまにか作品は隠されて卓球場になっていたそうだ。それを綺麗に洗浄し、蘇らせた。

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リノベーション住戸も様々に。例えば、当時のものをなるべく残したデザインの住戸。丸い取っ手や飾りガラス、クローゼットの着物用引き出しもまたいい味わい。見て歩いていると博物館に入ったような気分に。OURS.読者のみなさんにぜひ一度、体感してみてほしい。内覧会は来週2月20日から。

写真・文:平野愛

西長堀アパート
*現地内覧会
2016年2月20(土)-23日(火)、25日(木)-27日(土)
10:00-17:00(最終受付16:00)
*募集開始(抽選受付)
2016年2月28日(日)
詳細はこちらへ
http://www.ur-net.go.jp/kansai/nishinagahori/

<7 DAYS SCENE>14th season予告
ここ「西長堀アパート」を舞台に写真連載予定!
撮影は巨匠・okajimaxさん。モデルには堀江を拠点に活動していた音楽グループ・エスペシアのみなさんにご登場頂く予定です。どうぞお楽しみに!

Journal D

UR職員が団地内のいろんなお店を訪ねた「グルメD」。団地愛好家集団“チーム4.5畳”による、団地のイロハをゆかいに伝える連載「週刊4.5畳」など、さまざまな角度からダンチに迫ります。